SPXLはレバレッジETF|株価チャートや積立結果などの解説
2017年から投資をしている30代の経済的自由太郎です。
「S&P500指数が長期的には右肩上がりなら、レバレッジをかければさらにリターンが得られるのでは?」
「株価チャートはどんな感じだろうか?」
「SPXLに積立投資するとどれくらいのペースで資産が上がっていくのか?」
そんなあなたのために今回はSPXLの紹介をしていきたいと思います。
- 1.SPXLのベンチマーク・ファンド純資産額・設定日・経費率
- 2.SPXLの株価チャート
- 3.SPXLの積立シミュレーション
- 4.SPXLの年率平均リターンとリスクとベータ値
- 5.SPXLの分配利回り
- 6.SPXLの構成比率トップ10と銘柄数・セクター比率
- 7.SPXLのまとめ
SPXLはDirexionという運用会社の商品です。
正式名称は「デイリーS&P500ブル3倍 ETF」です。
1.SPXLのベンチマーク・ファンド純資産額・設定日・経費率
・ベンチマーク:S&P500インデックスの300%のパフォーマンス
→S&P500指数の日々の値動きの3倍のパフォーマンスです。
ざっくりS&P500が1%増えたらSPXLは3%、S&P500が1%減ったらSPXLは-3%とまさにハイリスクハイリターンな商品です。
SPXLのような〇〇のx倍のパフォーマンスを狙うETFをレバレッジETFと呼びます。
レバレッジ商品は最近流行りのようで、投資信託でもレバレッジをかけた商品が出つつあります。
・ファンド純資産額:9.6億米ドル 2019/10/31現在
※値が大きければ、大きいほど投資家から購入されている
2019.4月時点よりファンド純資産額が下がっています。高値圏ですから投資を控えている人が多そうです。
・設定日:2008年11月5日
リーマンショック付近に作られており、タイミングが良すぎるETFです。
・経費率1.00%
高いです。
日本のひふみ投信と同じくらいでしょうか?
ただし、日本のひふみとはくらべものにならないくらいのリターンです。
2.SPXLの株価チャート
上がSPXLだけのチャート、下がSPXL(ピンク)とIVV(緑)を比較したチャートです。
IVVも結構値動きするはずなのですが、SPXLと比較するとど安定に見えてしまいます。
チャートを見ると凄まじい値動きであることがわかると思います。
まさにSPXLが上がることを信じる鋼の心が必要です。
リーマンショック級がくるとほぼ0になると思いますので、耐えられる人にしかオススメできません。
(そんな人間がいるのかは疑問ですが)
ですから、配分が重要になると思います。
幸いにもこの10年ちょいは強気相場でしたので、S&P500に打ち勝っています。
関連記事|S&P500に連動したETF「IVV」の紹介|株価やチャートなど
3.SPXLの積立シミュレーション
初期に持っていた金額が1ドルで、2009年1月から2019年4月まで
(1ドル110円として、)毎月455ドル=約5万円積み立てた時、
資産額がどうなるかのバックテスト結果が下図です。
SPXLに投資した場合、375,674ドル=約4,132万円(!)まで増えます。
SPYで投資した場合、117,463ドル=約1,292万円まで増えます。(VOOより設定日が長いのでSPYで比較)
ただ単に現金を積み立てていた場合は、約621万円です。
最終はSPXLがIVVを圧倒し約3.2倍、現金の6.7倍という凄まじいリターンを叩き出しています。
ただし、SPXL1本に10年間投資し続けた結果で、特に後半の黒四角内に着目してください。
昨年の12月に結構株価が下がりましたね。
普段はあまり株価が気にならないのですが、連日5〜10%近く下がるSPXLを見るのはさすがに気にはなりましたね。
仮に2009年から投資していた場合は直近の高値(2018年9月)で4,220万まで増加しています。
それが12月には2,585万と約1700万程度吹き飛んでいます。
3ヶ月で1700万ですよ?
この期間も狼狽売りせずに淡々と積み立てた場合は、2019年の4月には4,132万まで回復します。
ハイリスクハイリターンというのがよーくわかると思います。
4.SPXLの年率平均リターンとリスクとベータ値
リスクは標準偏差のこと、ベータ値とは市場平均との相関係数のことです。
ベータ値=1が株式市場と全く同じ値動き、0が全く相関がない、-側が逆相関です。
まず市場平均の3倍のリターンにしただけなので、ベータ値は市場と相関が非常に高い0.99です。
年率平均リターンについてはやはり経費率の高さが効いているので、完全に3倍とはなりません。
リスクは3倍以上です。
リスクの上がり方に対して、リターンはそれほどでもないので、投資が効率的でないと言えます。
5.SPXLの分配利回り
0.70%
低いです。
配当を出すと米国で10%、日本で20%の税金がとられるので、低い方が最近はいいのではないかと考えています。
中でもSPXLはキャピタルゲイン(値上がり益)を狙う商品ですね。
NISAではキャピタルゲインに税金がかからないので、非常に相性がいいのではないかと考えます。
関連記事|NISAのメリット・デメリット|米国ETFを買い付ける例で解説
配当金は2017年からで始めたようなので、推移グラフは割愛します。
2017年:$0.12
2018年:$0.34
6.SPXLの構成比率トップ10と銘柄数・セクター比率
S&P500と同じなので、この記事では言及しません。
S&P500のETFであるIVVとVOOを参照してください。
関連記事|S&P500に連動したETF「IVV」の紹介|株価やチャートなど
関連記事|sp500連動米国ETF|VOOの株価チャートや配当の解説
7.SPXLのまとめ
短期で莫大なリターンを上げるには投機を除けばレバレッジを使うしかありません。
株式投資第四版においてもリスク容認から選好型の人たちはレバレッジを使うことを推奨しています。
ただ、リアルに借金をして投資を行うのはあまりにもリスクが高すぎます。
レバレッジETFなら最悪0になるだけで借金をするほどではないので、いいETFだと経済的自由太郎は思っています。
経済的自由太郎は45歳付近にはセミリタイアしたいので、短期での莫大なリターンが必要です。
そうするとレバレッジETFは魅力が非常にあるのです。
ちなみに経済的自由太郎は比較的チキンなので、ポートフォリオの30%程度をSPXLとしています。
本来は莫大なリターンが必要とならないようにこのブログや他の米国ブロガーのブログを読みつつ、若いうちから投資をしておくのが賢明です。
がんばっていきましょう。
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