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米国不動産ETF「IYR」の紹介|株価チャートや配当(分配金)推移

2017年から投資をしている30代の経済的自由太郎です。

あなたは「IYR」という米国ETFをご存知でしょうか?

結構マイナーなETFですが、ウェルスナビの投資先として、注目されつつあります。

そこで、IYRの株価チャートや配当推移などの情報をまとめましたので、投資するか否かの参考にして頂けると幸いです。

 

IYRは米国不動産ETFのアイキャッチ画像

 

 

1.米国不動産ETF「IYR」の簡単な説明

米国不動産ETF「IYR」の簡単な説明のアイキャッチ画像

「IYR」というのはあだ名みたいなもの(あだ名みたいなもの=ティッカーといいます)で、正式名称は「iシェアーズ 米国不動産ETF」です。

米国の不動産セクターの株式で構成される指数と同等の投資成果をあげることを目指した米国ETFです。

ベンチマークはダウ・ジョーンズ米国不動産指数と呼ばれるものです。

この指数自体が米国市場の不動産セクターの動向を示す株価指数となっており、不動産の保有・開発業及びリート(不動産投資信託)を含む米国の不動産セクターの銘柄で構成されています。

要するに米国の不動産に係る企業に投資しているという事です。

間接的には米国の不動産に投資しているともとれます。

実は、このETFはシーゲル教授の赤本にも出現していまして、高配当枠でおすすめされています。

赤本では下記のように書いてあります。

わたしの見方では、株式ポートフォリオの分散を十分にしたいなら、REITを組み入れるのが正解だ。高配当銘柄の比重が高いポートフォリオでは、とくにそういえる。

後述しますが、確かに米国市場平均との相関が少し低いので、米国株とうまく組み合わせる事で、分散効果があるETFといえます。

米国株ブロガーはシーゲル流をうたい、高配当銘柄のみしか持っておらず、おすすめも高配当銘柄のみだったりします。

しかし、実際にはシーゲル教授は高配当銘柄のみを推奨している訳ではありません。

もう一度読み直してみると新たな発見があるかもしれません。

読んだ事ない人は一読した方がいいと思います。

 

 

2.米国不動産ETF「IYR」のパフォーマンス

2-1.米国不動産ETF「IYR」の株価チャート

 

「IYR」と「sp500指数」の比較チャート

「IYR」と「sp500指数」の比較チャート

まずは単体の株価チャート(上)ですが、リーマンショック時の下落がすさまじいです。

つい最近ようやく最高値を更新してきたところです。

リーマンショックの発端となったのはサブプライムローン問題でしたから、不動産関連の企業の集合体であるこのETFにもかなりのダメージを与えたという事ですね。

次に、下の図が、「IYR」と「sp500指数」の比較チャートです。

「IYR」の設定来からだとsp500指数よりも株価的にはリターンが大きいです。

でも、とにかくリーマンショック時の下落が大きいというのが、特徴です。

関連記事|リセッションとは?意味や対策についてわかりやすく説明

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2-2.米国不動産ETF「IYR」のリスクなど

ここで出てくるリスクとは標準偏差のことです。

 

米国不動産ETF「IYR」と「SPY」の年率平均リターン比較

年率平均リターン

米国不動産ETF「IYR」と「SPY」のリスク比較

リスク

米国不動産ETF「IYR」とSPYのベータ値比較

「IYR」ベータ値

米国不動産ETF「IYR」と「SPY」のシャープレシオ(1、3、5、10、15年、設定来)

シャープレシオ

米国不動産ETF「IYR」と「SPY」のMaxドローダウン

Maxドローダウン

 

POINT

・年率平均リターンではSPY(S&P500に連動したETF)の方が上

・リスクもSPYより高め(直近はそうでもないが)

・特筆すべきはベータ値の低さ

残念ながら、S&P500指数よりリターンは高くありませんが、おもいっきり劣後しているわけではありません。

そして、ひときわ目立つのはやはりリーマンショック時のドローダウンで、「IYR」はなんと-69.7%と約3割にまで下落してしまいました(SPYは-50.8%)。

リーマンショックという特殊な状況とはいえ、このETF一本でいくというのは心もとないデータですね。

ただし、先ほど簡単に話した通り、米国市場平均との相関関係を示す指標であるベータ値が少し低いです。

※ベータ値は1.0に近いほど市場平均に近いという意味になります。

よって、S&P500指数との分散として、サブ的にポートフォリオの一部にとどめておくのがよさそうです。

2-3.米国不動産ETF「IYR」に月5万円積み立てた場合

米国不動産ETF「IYR」と「SPY」と現金に月5万円積み立てた場合の資産額比較

月5万円積み立てた場合
2019年11月時点資産額比較結果

・米国不動産ETF「IYR」=約3,026万円

・「sp500」連動米国ETF「SPY」=約3,280万円

・現金積立=約1,166万円です。

「IYR」に投資していた場合、現金積立の約2.6倍・「SPY」より約260万円少ないですが、資産を築くことが可能です。

未来も同様の結果にはならないと思いますが、参考にできますね。

「IYR」や「sp500」に連動した金融商品月5万円×19年で3,000万円オーバーです。

計算に使った前提条件は下記です。 

前提条件

・初期投資額=1ドル

・1ドル=110円一定と仮定

・月の積立投資額=455ドル=約5万円

・投資期間=2000年7月〜2019年11月

金融庁が発表した老後2,000万円問題は、いい金融商品を選ぶことと若くから投資を行えば、比較的楽にクリアする事ができる事をみんなに伝えていきたいですね。

関連記事|貯金2,000万円を達成する方法|20代から40代の方必見

 

3.米国不動産ETF「IYR」の配当(分配)金

米国不動産ETF「IYR」の配当(分配金)推移

米国不動産ETF「IYR」の配当(分配金)推移
POINT

・配当(分配金)は、長い目で見れば、右肩上がり

・リーマンショック時に大きく下げているのは納得だが、ここ最近も元気がないのは気がかり

リーマンショックで大きく下げているのを除けば、比較的右肩上がりの分配です。

この点は非常に頼もしいといえるでしょう。

ただ、景気に左右されやすいのかもしれませんので、注意が必要です。

「IYR」のその他の分配金関連情報

・年4回(3、6、9、12月)

・直近の分配利回りは2.57%(2019年10月31日現在)

→S&P500指数に連動した「VOO」と「SPY」やNYダウ連動ETFである「DIA」より分配利回りは高いですが、いわゆる高配当ETFである「HDV」「VYM」「SPYD」よりは低いです。

シーゲル教授の高配当戦略に、今はあてはまっていないのかもしれません。

ただ、繰り返しになりますが、米国市場平均とのベータ値が低いので、「VOO」などをコアにして、サブ的に「IYR」に投資すると分散効果が期待できるのではないでしょうか。

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関連記事|高配当戦略を実現できる?ETF(2)VYM

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4.米国不動産ETF「IYR」の基本情報

4-1.米国不動産ETF「IYR」の概要

米国不動産ETF「IYR」の概要

「IYR」の概要

ファンド純資産は対象となるETFの人気を表した指標です。

POINT

・「IYR」は「sp500連動ETF」に比べて人気がない

・経費率はsp500指数連動ETFよりもかなり高い

米国では不動産があまり人気ではないということでしょうか?

分散効果が高いのにもったいない気がします。

ただ、確実に言えるのは、人気がないと経費率を下げづらいということでしょう。

関連記事|sp500連動米国ETF|VOOの株価チャートや配当の解説

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4-2.米国不動産ETF「IYR」の構成銘柄トップ10とタイプ構成率

米国不動産ETF「IYR」の構成銘柄トップ10

米国不動産ETF「IYR」の構成銘柄トップ10

米国不動産ETF「IYR」のタイプ構成

米国不動産ETF「IYR」のタイプ構成

全然知らない企業ばかりです。(無知で申し訳ございません)

タイプは専門不動産投資信託が一番多く、3割超とその他もほぼ不動産投資信託です。様々な業種の不動産投資信託の集合体が「IYR」だということを覚えておくといいでしょう。

 

5.米国不動産ETF「IYR」のまとめ

米国不動産ETF「IYR」のまとめのアイキャッチ画像

 

オススメ度:★★★☆☆

「VOO」などのようにポートフォリオのコアにするには惜しいETFですので、★3つにしました。

投資の世界には「卵は一つのかごに盛るな」という有名な格言があります。

分散投資せよという意味で使われていますが、何も株式銘柄だけに限りません。

債券や不動産や金など株式以外の資産にも分散させた方が株式暴落に耐えられる可能性が高くなります。

経済的自由太郎もセミリタイアするための資金は、リスクを高めて、米国株式にのみ投資していますが、こどもの教育資金は株式・債券・金にバランスよく振り分けています。

暴落時に投げ売りしないようにするにはリスクを下げる必要があります。

自分のリスク許容度を鑑みて、オリジナルのポートフォリオを自分で作るように心がけましょう。

経済的自由太郎もがんばります。

 

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