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「金」に投資するETF「GLD」の紹介|金への投資の理由や株価の推移

2017年から投資をしている30代の経済的自由太郎です。

あなたは「GLD」という米国ETFをご存知でしょうか?

「金」に投資できるETFで、ポートフォリオの一部に加えるだけで、ポートフォリオのリスクを下げる効果が見込めます。

ウェルスナビの投資先にもなっており、優秀なETFです。

そこで、GLDの基本情報や株価チャートなどの情報をまとめましたので、投資するか否かの参考にして頂けると幸いです。

 

「金」に投資するETF「GLD」の紹介のアイキャッチ画像

 

 

1.「金」への投資のメリット・デメリット

「金」への投資のメリット・デメリットのアイキャッチ画像

金投資のメリットとデメリットを紹介していきます。

まずはメリットからです。

「ポートフォリオのリスク管理と金投資の役割」を見てもらえると、より詳細に金に投資すべき理由がわかるのですが、簡単に説明します。

ポートフォリオに内在しているリスクのうち、7つを取り上げ、平時から「金」を入れておいた方が、リスクを下げられるという話をします。

7つのリスクとは、(1)信用リスク(2)為替リスク(3)流動性(4)インフレリスク(5)金利・株価変動リスク(6)テールリスク(7)オペレーショナルリスクです。

(1)信用リスク:金は信用リスクが存在しないため、富を保全する中核的な資産である。欧州政府債務危機以降ソブリンリスクが顕在化しつつある。金価格とソブリンリスクの関連性からも金の信用リスクに対するヘッジ機能が期待できる。

※ソブリンリスクとは、国債や政府機関債が格下げ不安やデフォルト(債務不履行)に陥る可能性のこと。

→債券に対するヘッジができるという事です。

(2)為替リスク:金には通貨性が存在する。金は基軸通貨ドルと負の相関をもち、通貨分散のツールとしての利用が期待できる。

→キャッシュに対するヘッジができるという事です。

(3)流動性:金市場は伝統的な資産と同程度の流動性を備えている。またリーマンショック時において他の資産の流動性が枯渇する中においても、流動性が保たれていた。

(4)インフレリスク:実物資産としての金は、インフレヘッジ機能が期待できる。 

(5)金利・株価変動リスク:金は株式や債券とは異なる資産であり、金利変動や株価変動の影響が小さい。

(6)テールリスク:金はテールリスク発生時に損失を抑制する効果がある。

※テールリスクとは「ブラックスワン・イベント」とも呼ばれ、マーケット(市場)において、ほとんど起こらないはずの想定外の暴騰・暴落が実際に発生するリスクのことをいいます。通常、確率的には極めて低いものの、発生すると非常に巨大な損失をもたらすリスク(大幅下落するリスク)のことを指します。

→リーマンショックや世界恐慌などの大暴落へのヘッジ効果があるという事です。

(7)オペレーショナルリスク:金価格は透明性があり、上場商品への投資手段の活用でオペレーショナルリスク発生の余地は少ない。

※全ての企業に存在する、通常の業務活動(オペレーション)に係るリスクの総称をいいます。

デメリットは、(1)為替リスク(2)利子・配当がないです。

(1)為替リスク

金の取引は米ドルで行われるため、日本で暮らしている人にとっては、円とドルの価格変動によって、金の価格も変わります。

円高になれば損失、円安になれば利益です。

長期的には円安になる事が想定されますが、短期的には円高になることは大いにあり得るため、短期的には損失する事を覚悟する必要があります。

(2)利子・配当がない

銀行に預けていたり、債券を持っていると利子、株を持っていると配当をもらえますが、金からは何も生まれません。

金によって資産を増やそうというのは考えず、基本的には自分のポートフォリオの守り神として、一部組み込むのが最適解です。

「日本の投資家にとっての金の最適保有比率」によれば、2.9〜9.4%が優位であるとの事ですから、自分の投資スタイルに合わせて保有割合を決定してみてください。

割合例は次の記事を参考にしてみてください。

関連記事|レイ・ダリオがオススメするポートフォリオの作り方

関連記事|ウェルスナビのデメリットである手数料は本当に高いのか?

ちなみに経済的自由太郎は、子供たちの教育資金に対しては、「金」への投資を行なっています(投資信託でですが)。 

 

2.「金」に投資するETF「GLD」のパフォーマンス

2-1.「金」に投資するETF「GLD」の株価チャート

 

金に投資するETF「GLD」と「sp500指数」の比較チャート

「GLD」と「sp500指数」の比較チャート

まずは単体の株価チャート(上)ですが、ここ最近はいいリターンではないものの、リーマンショック時や欧州債務危機では大きいリターンがある事がわかります。

特に「S&P500指数」との比較チャート(下)を見るとわかりやすいです。

オレンジが「GLD」で、緑が「sp500指数」です。

先ほど書いた通り、下落時やテールリスクに対する安心剤になっています。

変動幅が大きいのですが、株式クラスと組み合わせるとマイルドな動きになりそうです。

関連記事|リセッションとは?意味や対策についてわかりやすく説明

関連記事|sp500連動米国ETF|VOOの株価チャートや配当の解説

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2-2.「金」に投資するETF「GLD」のリスクなど

ここで出てくるリスクとは標準偏差のことです。

 

「GLD」と「sp500」の年率平均リターン比較

年率平均リターン

「金」に投資するETF「GLD」と「IVV」のリスク比較

リスク

「金」に投資するETF「GLD」と「IVV」のシャープレシオ比較

シャープレシオ

「金」に投資するETF「GLD」と「IVV」のmaxドローダウン比較

maxドローダウン

「金」に投資するETF「GLD」と「IVV」のベータ値比較

ベータ値
POINT

・年率平均リターンではIVV(S&P500に連動したETF)の方が上

・リスクもIVVより高め(直近はそうでもないが)

・投資効率を示すシャープレシオもIVVの方が上

・ベータ値は米国市場平均とほぼ相関なし~少々負の相関あり

金への投資のデメリットでも書いた通り、単体でのリターンは高くありません。

そして「有事の金」という割には、リスクも高いです。

maxドローダウン(期間内最大下げ幅)も金の方が大きい時期があります。

ただし、特筆すべきは、米国市場平均との相関関係を示す指標であるベータ値がほぼ0~軽いマイナスとなっており、米国市場平均と関係なく動く、もしくは市場平均が下がったら上がるというヘッジ効果も軽くあります。

※ベータ値は1.0に近いほど市場平均に近いという意味になります。

よって、実際のパフォーマンスを見ても、ポートフォリオの一部に組み込むとポートフォリオの上下動を軽減する効果がありそうです。

2-3.「金」に投資するETF「GLD」に月5万円積み立てた場合

月5万円積み立てた場合(GLD・IVV・現金)

月5万円積み立てた場合
2019年11月時点資産額比較結果

・金に投資するETF「GLD」=約1,285万円

・「sp500」連動米国ETF「IVV」=約2,216万円

・現金積立=約901万円です。

「GLD」に投資していた場合、現金積立の約1.4倍・「IVV」の58%です。

やはり単体で投資するのは厳しいと思います。

くれぐれも銀行などの純金積み立てには騙されないようにしたいものです。

購入するなら、ETFもしくは投資信託がいいでしょう。

計算に使った前提条件は下記です。 

前提条件

・初期投資額=1ドル

・1ドル=110円一定と仮定

・月の積立投資額=455ドル=約5万円

・投資期間=2004年12月〜2019年11月

関連記事|S&P500に連動したETF「IVV」の紹介|株価やチャートなど

関連記事|ETFと投資信託の違い|どちらがいいかを解説

 

3.「金」に投資するETF「GLD」の配当(分配)金

金への投資のデメリットでも書いた通り、「金」は、配当や利子を生みませんので、ETFになったとしても、分配金は出ません。

配当金が欲しい人は別のETFを購入するようにしてください。

関連記事|PFFの株価・チャート・配当金推移の紹介|配当金生活にぴったり

関連記事|HDVは高配当ETF|株価やチャートや配当生活できるかなどを紹介

関連記事|高配当戦略を実現できる?ETF(2)VYM

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4.「金」に投資するETF「GLD」の基本情報

GLD・VOO・IVVのETF基本情報

GLDの概要

ファンド純資産は対象となるETFの人気を表した指標です。

POINT

・「GLD」は「sp500連動ETF」に比べて人気がない

・経費率はsp500指数連動ETFよりもかなり高い

「金」をポートフォリオのコアに置く個人投資家も機関投資家もいない関係上、ファンド純資産額は、S&P500連動ETFに比べると低いです。

そのため、経費率もなかなか下がりにくいのでしょう。

 

5.「金」に投資するETF「GLD」のまとめ

「金」に投資するETF「GLD」のまとめのアイキャッチ画像

オススメ度:★★☆☆☆

ポートフォリオの分散には使えても、リターンを生む商品ではないため、★2つと低い評価にしました。

あくまでも伝統的な資産である「株式」「債券」「不動産」をメインにしつつ、景気により変動する3つの資産に対して、ヘッジとして2~10%程度入れておくというのが非常にいい使い方になります。

暴落に慣れている人や絶対に耐えられると信じている人には必要がない商品でしょう。

若いうちは特にいらないと思います。

ただし、人や投資できる期間にリスク許容度が異なりますので、「金」をポートフォリオの一部に入れる事をバカにするのはやめましょう。

人それぞれ違うのですから。

 

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