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VDCは生活必需品に投資できるETF|株価・積立・配当金推移など

2017年から投資している30代の経済的自由太郎です。

 

あなたはVDCという米国ETFをご存知でしょうか?

VDCは生活必需品セクターの米国企業に丸ごと投資できるETFです。 

株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらすに載っている市場平均に勝つ方法の一つとして、セクター戦略という方法があり、1957年から2003年において、生活必需品セクターは市場平均(S&P500指数)に勝ってきた実績があります。

そこで、生活必需品セクターに投資できるVDCを紹介していきます。

生活必需品米国ETF「VDC」の紹介のアイキャッチ画像

 

 

1.生活必需品米国ETF「VDC」の基本情報

生活必需品米国ETF「VDC」の基本情報

「VDC」の基本情報

VDCはバンガードという運用会社の商品です。VOOと同じ会社ですね。

正式名称は「バンガード・米国生活必需品セクターETF」です。

関連記事|sp500連動米国ETF|VOOの株価チャートや配当の解説

ベンチマークはMSCI USインベスタブル・マーケット・生活必需品25/50インデックスで、米国の生活必需品セクターの大型株、中型株、小型株に投資するインデックスです。

VTIの生活必需品セクターを抜き出したイメージでしょう。

小型株の効果も得られるので、リターンに期待できます。

※ベンチマークとは目指す指標のことです

関連記事|米国市場全体連動ETF|VTIの株価チャートや配当の解説

ファンド純資産額は、sp500連動ETFに比べれば多くはありませんが、途中での打ち切りなどはない程度に大きい資産額だと思います。

経費率は0.10%と激安です。

仮に自分で同じことをしようとすると米国に上場している生活必需品を探して投資するという作業だけでもとても時間がかかります。

そういう観点からすれば、激安だという意味です。

ファンド純資産額の大きいsp500連動ETF系に比べれば、高いですが。

関連記事|S&P500に連動したETF「IVV」の紹介|株価やチャートなど

 

2.生活必需品米国ETF「VDC」のパフォーマンス

2-1生活必需品米国ETF「VDC」の株価チャート

 

生活必需品米国ETF「VDC」とS&P500指数の株価チャート

生活必需品米国ETF「VDC」とS&P500指数の株価チャート

まず、「VDC」単体の株価チャート(上)を見てみると、リーマンショックを除けば、比較的右肩上がりである事がわかります。

ただ、2016年から2019年中盤まではボックス相場で、厳しい状態でした。

次に「VDC」とS&P500を比較した株価チャート(下)です。

紫が「VDC」、青が「S&P500指数」です。

後にも出てきますが、リーマンショック時の損失が少ないのが特徴です。

関連記事|リセッションとは?意味や対策についてわかりやすく説明

その後はS&P500指数を大きく突き放していたのですが、2016年から2019年中盤までのボックス相場の間にS&P500指数に差を縮められています。

セクターETFはS&P500指数より上昇する場合もありますが、下落する場合もありますので、長期的にみる必要がありますね。

シーゲル教授の研究では、1957年から2003年においては、S&P500指数より高いリターンを誇っています。

2-2.生活必需品米国ETF「VDC」のリスクなど

ここでいう「リスク」とは標準偏差のことを言います。

生活必需品米国ETF「VDC」と「IVV」の年率平均リターン比較

「VDC」の年率平均リターン

生活必需品米国ETF「VDC」と「IVV」のリスク比較

「VDC」のリスク

生活必需品米国ETF「VDC」とIVVのシャープレシオ

「VDC」のシャープレシオ

生活必需品米国ETF「VDC」とIVVのベータ値比較

「VDC」のベータ値

生活必需品米国ETF「VDC」と「IVV」のmaxドローダウン

「VDC」のmaxドローダウン

リターンについては、設定来からは最近のボックス相場を受けて、S&P500よりも悪いです。

特に1〜10年は大きく差が開いています。

生活必需品セクターは景気に左右されにくいと言われており、いわゆるディフェンシブと言われています。

よって、好景気においては、他のセクターのリターンがよくなり、生活必需品は少し落ち込むという傾向が見られるようです。

リーマンショック後は好景気でしたので、影響をもろに受けている結果と言えるでしょう。

ただし、特筆すべきは次のグラフであるリスクの低さです。

全ての期間でS&P500指数に連動したETFである「IVV」よりもリスクが低いです。

次のシャープレシオとはリスクあたりのリターンの値で、要するにハイリスクハイリターンやローリスクハイリターンを数値で表したものです。

シャープレシオが高ければ、「ロー」リスク「ハイ」リターン、低ければ、「ハイ」リスク「ロー」リターンです。

ここ最近はリターンが低いため、シャープレシオが低いですが、10年前までは高い水準を保っています。

また市場平均との相関関係を数値化したベータ値に関しても、少し低めの値をとっており、市場平均との分散効果も見込めます。

最後がmaxドローダウンです。

リーマンショック時にどちらも大きく下落していますが、「VDC」はS&P500の1/2の下落幅でした。

ここも魅力的でしょう。

要するに、(昔は高いリターンを見込めたようですが)どちらかといえば、資産を守りながら増やしたい人にとって、魅力的なETFと言えるでしょう。

長期的にはS&P500指数と遜色ないリターン(勝つ場合もあり)を見込みながら、リスクを低くできるという結構素晴らしい商品であると言えます。

2-3.生活必需品米国ETF「VDC」の積立シミュレーション

「VDC」「IVV」「現金」を月5万円積み立てた場合の資産額推移

「VDC」を月5万円積み立てた場合の資産額推移
2019年11月時点資産額比較結果

・生活必需品米国ETF「VDC」=約2,302万円

・「sp500」連動米国ETF「IVV」=約2,406万円

・現金積立=約951万円です。

「VDC」に投資していた場合、現金積立の約2.4倍・「IVV」より約104万円少ないですが、資産を築くことが可能です。

未来も同様の結果にはならないと思いますが、参考にできますね。

関連記事|S&P500に連動したETF「IVV」の紹介|株価やチャートなど

「VDC」や「sp500」に連動した金融商品月5万円×15年で2,000万円オーバーです。

老後2,000万円問題は、月5万×15年でクリアできますから、50歳くらいから始めても数値上は間に合いそうです。

(まぁ現実的には50歳からの投資はディフェンシブにせざるを得ないので、債券を入れる必要があり、そこまでのリターンを見込むのは楽観的すぎますが。)

関連記事|貯金2,000万円を達成する方法|20代から40代の方必見

ちなみに計算に使った前提条件は下記です。 

前提条件

・初期投資額=1ドル

・1ドル=110円一定と仮定

・月の積立投資額=455ドル=約5万円

・投資期間=2004年1月〜2019年11月

 

3.生活必需品米国ETF「VDC」の配当(分配)金と利回り推移 

「VDC」の配当(分配)金推移と利回り推移

「VDC」の配当(分配)金推移と利回り推移

配当金に関しては、ほぼ右肩上がり。

流石に「VDC」の配当金だけで暮らすのは難しいと思いますが、比較的高い分配利回りでもあります。

概ね2〜3%の間に入っていると考えていいでしょう。

分配利回りを買い増しタイミングの基準にしている人にとっては、3%に近づいた時が比較的割安なので、買い増すといいのかもしれません。

基本的には定期買付が最強だとは思いますが。 

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4.生活必需品米国ETF「VDC」の構成銘柄とタイプ構成率

生活必需品米国ETF「VDC」の8割を占める構成銘柄比率

「VDC」の8割を占める構成銘柄

生活必需品米国ETF「VDC」のタイプ構成比率

「VDC」のタイプ構成比率

例えば、赤ちゃんの紙おむつでよく知られている「パンパース」は、P&Gですね。

日本企業もう少し頑張れ・・・と言いたくなりますね。

ちなみに、我が家はMサイズまでパンパースを使っています。

タイプ構成比率を見ても、生活必需品とあって、やはり不景気にも買ってしまうものばかりが上位の構成比率になっています。

このような構成比率を見るとリスクが低いのも頷けます。

 

 

 

5.生活必需品米国ETF「VDC」のまとめ 

生活必需品米国ETF「VDC」の紹介のまとめのアイキャッチ画像

オススメ度:★★★★☆

かなりオススメなETFなのですが、人を選ぶでしょう。

S&P500指数と同程度のリターンを得ながら、リスクを低くしたい人にとっては、特にオススメなETFと言えます。

ポートフォリオのコアに持ってきてもいいくらいにはオススメできる商品です。

昔のデータを持ってくれば、長期的にS&P500指数に勝っていた時代もありますしね。

しかし、S&P500指数を常に超えたい人にとっては、不景気時には「VDC」を所有し、好景気時には「VGT」にスイッチングするなど工夫が必要になります。

不景気に入った、好景気に入ったと判断するのは天才でない限り不可能なので、かなり難しいと思いますがね・・・

 

経済的自由太郎は、資産が増えてきたら、リスクを少し下げるために、投資を再開する可能性があります。

(今も一部持ってはいます)

総合的には非常にオススメできるETFと言えるでしょう。

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