全世界に投資できる米国ETF|VTの株価チャートなどの解説
2017年から投資している30代の経済的自由太郎です。
「1本で全世界に分散投資できる米国ETFはない?」
「VTの株価チャートはどういった推移を辿っている?」
「VTに投資していたらどれくらいの資産になる可能性がある?」
そんなあなたのために1本で全世界に分散投資できる米国ETF「VT」を解説します。
- 1.「VT」のベンチマークに関する簡単な説明
- 2.全世界投資米国ETF「VT」のパフォーマンス
- 3.全世界投資米国ETF「VT」の配当(分配)金
- 4.全世界投資米国ETF「VT」の基本情報
- 5.まとめ
1.「VT」のベンチマークに関する簡単な説明
・全世界(先進国、新興国)47ヶ国に投資
・大型から小型まで約8000銘柄によって構成されている
・全世界の株式時価総額の約98%をカバー
→とにかく分散されているのが特徴のベンチマークです。
意外に全ての国に投資できる投資信託やETFは少なく、米国ETFだと「VT」、投資信託だと「楽天VT」やemaxis slim全世界株式(オールカントリー)がその仲間です。
有名な「NYダウ」や「sp500」は米国のみ+大型と中型株ですが、「FTSEグローバル・オールキャップ・
ちなみに米国株ブロガーおなじみのシーゲル教授も実は世界分散投資を推しており、ポートフォリオの半分は全世界の株式に投資すべきという考えです。
「NYダウ」や「sp500」の詳細・小型株と大型株の比較・シーゲル教授のデータが知りたい方はこちらの本がオススメです。
2.全世界投資米国ETF「VT」のパフォーマンス
2-1.全世界投資米国ETF「VT」の株価チャート
全世界投資米国ETF「VT」(オレンジ)と「sp500」(青)に連動した米国ETF「IVV」の株価チャート比較です。
・長い目で見れば右肩上がり
・10年程度だと「sp500」を下回る
ここ10年は米国の調子がよかったため、「VT」の伸び率が少なめですが、基本的にはsp500指数と同じような上がり方をしております。
日本のような人口減少国ではマイナス成長の可能性がありますが、全世界でみると人口は増加しているため、経済は成長していくのが基本です。
よって、全世界の成長にかけるのであれば、非常に優秀な米国ETFです。
2-2.全世界投資米国ETF「VT」の利回り・リスク・ベータ値
ここで出てくるリスクとは標準偏差のことで変動幅と思ってくれて大丈夫です。
ベータ値とは市場平均との相関係数を表す指標で、ここでは米国市場との相関係数を記載しています。
「1」に近ければ同じような値動き、「0」が全く異なる値動き、「-1」が真逆の値動きとなります。
・直近10年はリーマンショック後最安値から3ヶ月たったタイミングなので、リターンが高い
・直近3年も比較的リターンがいい
・直近1年は米国はプラス圏だったが、米国の影響を受けマイナス圏
・米国市場との相関が高い
目立つのは直近1年のマイナスリターンですね。
米国市場全体に連動する「VTI」や「sp500」指数に連動する「VOO」ではマイナスリターンではありませんでした。
米国は基本的に全世界の平均を上回っていますから、この結果自体は文句がありません。
問題はベータ値にあります。
シーゲル教授の研究結果ではリスクを減らすことができるため、世界分散投資を勧めています。
ただ、直近の10年程度に関しては、米国市場平均と全世界平均はほぼ同じ値動きをするというのがベータ値から明らかです。
つまり、「VT」はリターンが低い米国市場状態に今は陥っているということです。
今後もこの傾向が続くのかはわかりませんが、この事実を受け止めた上で投資を行う必要があります。
ちなみに経済的自由太郎はこの事実に気づいたため、米国1本でいこうと考えています。
この記事を見ているあなたもいろいろな情報を得て、VTに投資すべきかどうかを判断するといいでしょう。
2-3.全世界投資米国ETF「VT」に月5万円積み立てた場合
・全世界投資米国ETF「VT」=約1,034万円
・sp500連動米国ETF「IVV」=約1,313万円
・現金積立=約656万円
→現金積立とは約11年で約378万円も差がついており、5万円積立の約6.3年分に相当します。
つまり1000万円貯めるのに現金積立だと16.3年必要だったのが「VT」に投資していれば11年に短縮できるということです。
しかもリーマンショックの一部期間だけ、現金積立より低い資産額になることがありますが、基本的には含み益です。
この事実を知っても株はギャンブルで危ないから投資はしたくないと思うものなのでしょうか?
20年も投資していれば確実に今話題となっている2,000万円超えは間違い無いでしょう。
40歳から月5万でも間に合うのです。
ちなみに今回の比較の前提条件は下記です。
・初期投資額=1ドル
・1ドル=110円一定と仮定
・月の積立投資額=455ドル=約5万円
・投資期間=2008年7月〜2019年5月
3.全世界投資米国ETF「VT」の配当(分配)金
・ほぼ右肩上がり
・10年で配当金支払いが2.5倍に増加
グラフの通りほぼ右肩上がりです。
2009年から比べると、配当金が約2.6倍となっています。
日本企業に勤めていて、10年で手取りが2倍になる企業は非常に限られているので、素晴らしい上昇率です。
・年4回(3、6、9、12月)配当金が支払われる
・直近の配当利回りは2.99%(2019.06.23時点)
4.全世界投資米国ETF「VT」の基本情報
4-1.全世界投資米国ETF「VT」の概要
ファンド純資産は対象となるETFの人気を表した指標です。
・ファンド純資産額は米国ETFの中であまり人気なし
・全世界に投資できる割には非常にコストが低い
実は「VT」は米国では人気が低い商品です。
日本では一番人気なんですけどね。
米国ではおそらく「VTI」や「VOO」を軸に他の国への投資比率を自分で設定しているからだと思います。
米国がその他の国よりリターンが高いことはわかっているはずですからね。
また、投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットが「sp500」への投資をオススメしているので、人気が「sp500」連動ETFに集中しているのだと思います。
日本は(自分も含め)ひとまず世界分散投資なら全世界にやった方がいいだろ精神で、VTを購入しているので、「VT」が多いのかと。
また、有名な経済評論家が「VT」をオススメしているのもありますね。
今後新興国が著しく成長すると考えている場合は、「VT」を中心にポートフォリオを組むというのも理にかなっているのかなとは思います。
4-2.全世界投資米国ETF「VT」の国別比率・構成銘柄トップ10・業種(セクター)構成率
国別比率を見てもらうと米国市場との相関係数の高さの理由がわかりますね。
半分以上が米国となっています。
構成銘柄はやはり時代を牽引している企業ばかりですね。
構成銘柄数は「8014」。
セクターはほどよく分散していますが、金融が多めです。
金融危機時にダメージを受けそうですね。
5.まとめ
おすすめ度:★★★★☆
昔と異なり世界が進化していくスピードが異常に速くなっているように感じます。
いつの間にか新興国が台頭しているなんてことあり得るので、全世界分散投資もありかなということで星4つとしました。
ただ、米国が今後全世界の平均を下回る可能性は低めな事・米国市場と全世界市場の相関係数が高い事から「VTI」や「VOO」の方が高いリターンを叩き出す可能性が高いと思います。
よって、経済的自由太郎は米国市場連動ETF「VTI」やsp500連動ETF「VOO」への投資をオススメしますし、実行していく予定です。
がんばっていきましょう。
関連記事です。
「sp500」連動米国ETF「VOO」の紹介です。
www.financial-independence001.com
米国市場連動米国ETF「VTI」の紹介です。
www.financial-independence001.com
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