TOKは日本を除く先進国に投資のETF|株価や配当などの紹介
経済的自由太郎です。
「日本を除いた先進国に投資できるETFってないかな?」
「S&P500と比較するとリターンはどうなるかな?」
「チャートはどうかな?」
そんなあなたのために今回はTOKの紹介をしていきたいと思います。
- 1.TOKのベンチマーク・ファンド純資産額・設定日・経費率
- 2.TOKの株価チャート
- 3.TOKの積立シミュレーション
- 4.TOKの年率平均リターンなど
- 5.TOKの配当(分配)利回りと配当金推移
- 6.TOKの国別構成比率と構成銘柄トップ10と銘柄数
- 7.TOKの業種別構成比率
- 8.TOKのまとめ
TOKはブラックロックという運用会社の商品です。IVVと同じ会社ですね。
正式名称は「iシェアーズ MSCI コクサイ ETF」です。
1.TOKのベンチマーク・ファンド純資産額・設定日・経費率
・ベンチマーク:MSCI KOKUSAI(コクサイ) インデックス
→日本を除いた先進国株式に連動した指数です。
このベンチマークは日本の投資信託ではよく使われている指数で、有名どころでは下記商品です。
a.One-たわらノーロード 先進国株式
b.ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
c.三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
特にニッセイは先進国株式に投資するインデックスとして、かなり昔からある投資信託です。
一番最近できたのはeMAXIS Slim先進国株式インデックスです。
関連記事emaxis slim先進国株式インデックスの評価|実質コストなどの紹介
※ベンチマークとは目指す指標のことです
・ファンド純資産額:1.51億米ドル 2019/11/29現在
かなりマイナーなETFです。
というのも米国で上場していますから、「除く日本」というのは米国人から見れば、「?」な商品なのでしょう。
日本嫌いの人や日本を投資対象にしたくない人が購入しているETFでしょう。
※値が大きければ、大きいほど投資家から購入されている
・設定日:2007年12月10日
リーマンショック前からの商品です。
・経費率:0.25%
米国のメジャーな指数であるS&P500に連動したETFである「VOO」や「IVV」に比べると7〜8倍高いです。
人気がないので、経費率を下げることができないのでしょう。
関連記事|sp500連動米国ETF|VOOの株価チャートや配当の解説
関連記事|S&P500に連動したETF「IVV」の紹介|株価やチャートなど
2.TOKの株価チャート
上がTOKだけのチャート、下がTOK(ピンク)とIVV(緑)を比較したチャートです。
2011年の中盤まではTOKとIVVはほぼ同程度のパフォーマンスでしたが、2011年後半から急に差をつけられてしまっていますね。
原因は欧州債務危機(ギリシャ経済危機)です。
一応右肩上がりに近い株価の推移を取っていますが、最近もヨーロッパは厳しい状況が続いていますので、米国だけのポートフォリオよりもパフォーマンスが劣っている状況が続いています。
3.TOKの積立シミュレーション
初期に持っていた金額が1ドルで、2008年1月から2019年5月まで
(1ドル110円として、)毎月455ドル=約5万円積み立てた時、
資産額がどうなるかのバックテスト結果が下図です。
「TOK」に投資した場合、104,076ドル=約1,145万円まで増えます。
「IVV」に投資した場合、126,434ドル=約1,391万円まで増えます。(VOOより設定日が長いのでIVVで比較)
ただ単に現金を積み立てていた場合は、約686万円です。
「IVV」にそれなりに善戦しているなぁという印象です。
それでも250万円くらい負けているのですが。
欧州債務危機、イギリスのEU脱退が尾を引いてますね。
4.TOKの年率平均リターンなど
リスクは標準偏差のこと、ベータ値とは市場平均との相関係数のことです。
ベータ値=1が株式市場と全く同じ値動き、0が全く相関がない、-側が逆相関です。
リターンの低さの割にはリスクが高いです。
また、米国市場との相関係数が高く、分散効果があまりない結果となっています。
相関係数が高いのは分散効果があまりない事を意味していますので、投資をためらう理由になるでしょう。
5.TOKの配当(分配)利回りと配当金推移
・分配利回り:2.08%(2019年12月2日時点)
比較的高め利回りとなっています。
ここ最近の米中貿易戦争で株価が下落しているからですね。
ちなみに年2回(6、12月)の配当です。
配当推移が上の図で、基本的には右肩上がりですね。
配当とアメリカだけの一極集中を嫌う人に取ってはETFです。
6.TOKの国別構成比率と構成銘柄トップ10と銘柄数
7割近く米国ですね。
ベータ値が1に近いのは国別でトップが米国だからですね。
みんながよく知っている企業ばかりですね。
ネスレ以外は米国です。
銘柄数は1,336とよく分散されています。
7.TOKの業種別構成比率
程よく分散されています。
8.TOKのまとめ
オススメ度:★☆☆☆☆
先に話をしましたが、MSCI KOKUSAI インデックスに投資するには、米国ETFを使わずとも日本の投資信託で購入可能です。
「eMAXIS Slim 先進国株式」や「ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」ですね。
しかもどちらも「TOK」よりも信託報酬が低いため、どうしてもドルで欲しいとかがなければ、投資信託を選んだ方がいいでしょう。
分配金が出たとしても自動で再投資してくれますし、100円という少額からでも投資可能です。
リターンとしては、確かに米国1本より劣っていますが、今後も米国1強が続くとも限りませんから、分散に重きを置くなら投資対象にしてもいいと経済的自由太郎は思います。
金融リテラシーの高いあなたなら、今回の記事を参考にしたり、調べることで投資するか否かを決めることができるでしょう。
経済的自由太郎はリターンに重きを置いているので、いずれは米国1本にする予定です。
がんばっていきましょう。
「eMAXIS Slim 先進国株式」の紹介です。
www.financial-independence001.com
結構いい投資信託ですね。
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