ニッセイ外国株式インデックスファンドの評価|実質コストや利回りなど
2017年から投資をしている30代の経済的自由太郎(@KRHBm9tMvIlF6He)です。
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先進国株式にまるごと投資できる金融商品に「ニッセイ外国株式インデックスファンド」があります。
非常に素晴らしい投資信託なので、実質コストや過去の利回りなどをまとめてみました。
目次で知りたいところだけにも飛べますので、詳しく知りたい方はもちろん、かいつまんで知りたい方にもおすすめの記事です。
ぜひご覧ください。
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- 1.ニッセイ外国株式インデックスファンドの評価<信託報酬・実質コスト>
- 2.ニッセイ外国株式インデックスファンドの評価<過去の利回りとリスクとチャート>
- 3.ニッセイ外国株式インデックスファンドの評価<基本情報>
- 4.ニッセイ外国株式インデックスファンドの評価まとめ
1.ニッセイ外国株式インデックスファンドの評価<信託報酬・実質コスト>
まずは「ニッセイ外国株式インデックスファンド」の評価として、コストをみていきます。
1-1.ニッセイ外国株式インデックスファンドの信託報酬
現在ニッセイ外国株式インデックスファンドの信託報酬は、0.10989%です(税込、2020年2月3日現在)。
ただし、2020年2月23日より0.1023%(税込)に信託報酬が引き下げられます。
eMAXIS Slim先進国株式を追う形での引き下げで、かなりコストを意識している事がわかります。
これによりたわらノーロード先進国株式よりもeMAXIS Slim先進国株式とニッセイ外国株式インデックスファンドがほんの少し(0.07%程度)安くなりました。
コスト競争をしてもらえるのは一般投資家にとって、非常に喜ばしい事です。
今後もライバルの動向によっては、引き下げられる可能性があるので、ライバル含めきちんと情報を手に入れる必要があるでしょう。
ただし、後述の実質コストも合わせて見るようにして下さい。
1-2.ニッセイ外国株式インデックスファンドの実質コスト
年ごとの隠れコストと実質コストをグラフ化したのが上図です。
2020年は今までの実績と最新の信託報酬を考慮した参考値です。
おそらくこの地点かもう少し低い値に落ち着くでしょう。
ニッセイ外国株式インデックスファンドは年々隠れコストを下げており、さらに最近では信託報酬も下げている事から毎年のように実質コストを下げて努力しているように感じられます。
まぁ最初が高すぎたと言うのはありますけどね・・・
ただ、この努力の姿勢が非常に素晴らしいです。
実質コストは、信託報酬以外にかかるいわゆる「隠れコスト」を追加したコストで、実際に私たちが支払っているコストです。
信託報酬がいくら優秀でも実質コストが悪く、イマイチな商品はあります。
イマイチな商品ではないのですが、例えば、eMAXIS Slim新興国株式では信託報酬が0.2079%で実質コスト0.38112%となっており、信託報酬が低くても、実質コストが高いというのが平気で起こってしまっています。
運用報告書で隠れコストがわかりますので、自分が持っている投資信託とライバル投資信託を比較して、よりコストが低い方を選択できるように心がけましょう。
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2.ニッセイ外国株式インデックスファンドの評価<過去の利回りとリスクとチャート>
ここからは「ニッセイ外国株式インデックスファンド」のパフォーマンスについてみていきます。
2-1.ニッセイ外国株式インデックスファンドの過去の利回り
ニッセイ外国株式インデックスファンドの過去の利回りを、米国と日本の主要な指数であるS&P500・TOPIXと比較した円建ての結果が上図です。
ニッセイ外国株式インデックスファンドの設定が2013年12月なので、10年以降は連動しているMSCIコクサイインデックスのデータを参考として入れております。
数々のリセッションを経験しながらも、30年の先進国株式(除く日本)の年率平均利回りは、8%です。
30年前にこのインデックスに100万円投資していたら、1,008万円になっていたということです。
同様の期間で、米国(S&P500)は9%、日本(TOPIX)は-0.3%です。
100万円を投資していたら、米国の場合は1,327万円、日本の場合は91万円になっていたということです。
これでも日本に長期で投資した方がいいと思いますか?
各期間においても米国>先進国株式>日本は変わらず、米国集中投資が一番でした。
ちなみに、リーマンショックの年単体だと先進国株式は年-52.6%の大暴落を経験しています。
米国(S&P500)は-49%、日本(TOPIX)は-40.6%でした。
先進国株式の暴落がリーマンショックの震源地である米国よりも多いのはどういう事なんでしょうか?
逆に昨年は+28.6%とかなり上昇していますね。
リーマンショッククラスは100年に1回くらいしか来ないとは思いますが、長期運用を考えたら、このレベルが来ることを想定した上で、ポートフォリオを組みたいですね。
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2-2.ニッセイ外国株式インデックスファンドのチャート
上図がニッセイ外国株式インデックスファンドのチャート、下図がMSCIコクサイインデックスのチャートです。
2006年からだとリーマンショックしか暴落はなく、資産を増やしやすい期間だったといえます。
ただし、リーマンショック直近の高値から回復するのに約5年半かかっています。
この期間中に淡々と積立できていれば、平均購入価格が下がっているので、現在非常に大きい利益を得ていられたのだと思います。
この商品に長期投資をする上では、約5年半くらいのボックス相場は覚悟する必要がありそうです。
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2-3.ニッセイ外国株式インデックスファンドの過去のリスク
ニッセイ外国株式インデックスファンドの過去のリスクを、米国と日本の主要な指数であるS&P500・TOPIXと比較した円建ての結果が上図です。
ここでいうリスクとは標準偏差で、期待リターン(先ほどの年率平均利回り)からどれだけばらつきが起きるかを数値化したものです。
大きければ、ばらつきが大きく値動きが大きい、小さければ、ばらつきが小さく値動きが小さいです。
わかることは、長期では先進国地域はだいたいリスクが18%前後になるということですね。
先進国株式の年率平均利回りが8%ですから、理論上は、年の利回りは-46%〜+62%の間に99.7%の確率で収まるはずです。
実際最大下げ率が-52.6%ですから、リーマンショックの値を想定できてもおかしくはないというところでしょうが、1000年に3回しか起こらない領域でした。
ニッセイ外国株式インデックスファンド1本に投資する場合は、円建てでは約半分になることを想定しておきましょう(たぶん来ないと思いますけどね)。
ちなみに米国(S&P500)も日本(TOPIX)も17〜18%程度のリスクとそこまで大きく変わりません。
株式クラスだけに投資すると大体資産が半分になることは想定しておけということでしょう。
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2-4.ニッセイ外国株式インデックスファンドのシャープレシオ
ニッセイ外国株式インデックスファンドの過去のシャープレシオを、米国と日本の主要な指数であるS&P500・TOPIXと比較した円建ての結果が上図です。
シャープレシオとは、リスクあたりのリターンを表したもので、簡単にいうと、リスクに対するリターンがどうかを数値化したものです。
要するにシャープレシオが高ければ、ローリスクハイリターン、低ければハイリスクローリターンとなります。
直近でのばらつきは大きいものの先進国株式の15年以上の長期は、だいたい0.3〜0.4の間に収まると考えて良さそうです。
米国の長期は0.4〜0.5ですからほぼ同等〜少し投資効率が悪いと言えます。
ただ、米国一強時代がいつまでも続くかどうかはわかりませんので、先進国にベットしておくというのは自然な流れだと思います。
国のリスクを分散させるなら先進国、一国に依存してでもリターンを上げたい人は米国1本にするのがいいです。
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3.ニッセイ外国株式インデックスファンドの評価<基本情報>
ここからは「ニッセイ外国株式インデックスファンド」の基本情報についてみていきます。
3-1.ニッセイ外国株式インデックスファンドの概要
概要を表にまとめました。
いくつかコメントを。
・ベンチマーク
MSCIコクサイ・インデックスは日本以外の先進国の株価に連動する投資指標で、日本では非常に有名なインデックスです。
各国の大型/中型株(時価総額の上位約85%)をカバーしており、MSCIシリーズの中でも代表的なインデックスの一つです。
・純資産額
純資産額が多いと人気な金融商品です。
人気がなさすぎると利益が得られないので、いわゆる「打ち切り」となる可能性があります。
一つの基準は10億円で、30億円あればまず安心、100億円あるといい投資信託であると言われています。
1,587億円と非常に人気でいい投資信託と言えます。
ニッセイ外国株式インデックスファンドの販売金額人気ランキング(月間)は2位で、いまだに増え続けるモンスター投資信託です。
・分配金
分配金は設定から出したことがありません。
分配金や配当が大好きな日本人は多いですから、残念に思うかもしれません。
ただ、分配金を出されると、20.315%の税金を支払う必要がありますので、資産形成スピードが落ちます。
分配金を出さないニッセイ外国株式インデックスは、資産形成期でリスクをそこそことってもいい人にぴったりの金融商品と言えるでしょう。
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3-2.ニッセイ外国株式インデックスの国別比率
約69%が米国となっております。
7割近くが米国となっていることに対し、それなら米国1本でいいと思うのか3割でも分散しておいた方がいいかは人それぞれでしょう。
経済的自由太郎はリスク許容度が高く、リターンを最大にしたいので、米国1本でいいと思っています。
しかし、投資期間が長く、そこまでリスクを追わなくても目標金額を達成できるのであれば、先進国株式や全世界株式を購入した方がいいと思っています。
自分のリスク許容度に合わせた投資を心がけたいです。
ちなみにリスク許容度を測りたい方は、下から無料で診断できます。
口座開設まではしなくても診断できますので、ぜひ利用してください。
3-3.ニッセイ外国株式インデックスファンドの組み入れ銘柄トップ10
今話題のGAFAがトップ10に入っています。
しかしトップのAppleですら3%と非常に分散された商品であることがわかります。
国は10銘柄中9銘柄がアメリカと現在のアメリカの強さが如実に現れています。
アメリカを脅かす国が出てくるかどうかですね。
少なくとも5〜10年でいきなりひっくり返る事はあまり考えにくいです。
EUを脱退したイギリスの策が吉と出れば、もしかしたら?
Industry4.0を発表しているドイツの策が吉と出れば、もしかしたら?
というところでしょうか。
4.ニッセイ外国株式インデックスファンドの評価まとめ
おすすめ度:★★★★★
老後資金を貯めたい20代〜30代にとっては、これ一本を積み立てていけば、老後資金2,000万円程度は楽勝と言えるような非常に素晴らしい金融商品です。
もちろん下落時も上昇時も変わらず、ちゃんと機械的に積み立てられればの話ですが。
米国1本にするか先進国株式にするかは永遠の課題とも呼べる迷いどころですが、投資期間を長く取れ、比較的目標金額が少ない(2,000万前後)のであれば、先進国株式にしておくのがいいと思います。
経済的自由太郎の場合は、あと10年で700万→7500万~1億にしたいので、米国1本+レバレッジETFというリスクを負うしか方法がないという中々厳しい状況です。
投資は早く始めれば始めるほどいいので、ぜひ始めましょう。
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