【最新】先進国株式インデックスファンドの比較|コスト・積立・純資産額推移
2017年から投資をしている30代の経済的自由太郎(@KRHBm9tMvIlF6He)です。
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投資信託を購入する場合で、誰もが選択肢に入れると思われるのが、先進国株式クラスだと思います。
下の表に「信託報酬0.55%以下」、「売買手数料なし」、「信託財産留保額なし」、「為替ヘッジなし」の先進国株式クラスの投資信託をまとめました。
(純資産額は2020年2月10日時点のデータ、SBI、楽天、マネックスの3社で購入可能)
全部で9個ありますが、信託報酬の低さから、実際に比較すべき候補は3つであることがわかります。
そこで、「ニッセイ外国株式インデックスファンド(以下、ニッセイ)」と「たわらノーロード先進国株式(以下、たわら)とeMAXIS Slim先進国株式(以下、eMAXIS)を比較し、どのように投資すべきかをまとめました。
先進国株式インデックスファンドのどれがいいのか迷っている方、必見です!
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- 1.先進国株式インデックスファンドの比較結果【結論】
- 2.先進国株式インデックスファンドのコスト比較結果【ニッセイ・たわら・eMAXIS】
- 3.先進国株式インデックスファンドの積立比較結果【ニッセイ・たわら・eMAXIS】
- 4.先進国株式インデックスファンドの純資産額推移比較結果【ニッセイ・たわら・eMAXIS】
- 5.先進国株式インデックスファンドの比較結果まとめ
1.先進国株式インデックスファンドの比較結果【結論】
1-1.つみたてNISA口座でのおすすめ
ニッセイ外国株式インデックスファンドが一番おすすめです。
つみたてNISA口座でニッセイがおすすめな理由
つみたてNISA口座でニッセイをおすすめする理由は、純資産額が一番大きいためで、これにより、ライバルが信託報酬を下げても、追従してライバルより下げやすいことが想定されます。
純資産額が大きければ、利益率が悪くなったとしても、利益額はある程度確保できます。
つまり純資産額が大きければ、ある程度の利益は確保できているので、信託報酬を下げやすく、さらに純資産額を増やせ、利益を上げられる・・・と正のスパイラルにできます。
実際、2019年後半〜2020年にたわらとeMAXISは信託報酬引き下げを仕掛けましたが、追従する形でニッセイも引き下げを行いました。
よって、純資産額が一番である限り、信託報酬が最低クラスになる可能性が高いです。
また、純資産額が一番であれば、途中償還が確実防げるメリットも多少はあります。
逆に言えば、純資産額が仮に追い抜かれた場合は、追い抜いた側に乗り換えるのも手です。
1-2.特定口座でのおすすめ
3種類を1年ずつ変更して購入するのがおすすめです(一ヶ月でも構いませんが)。
特定口座では3種類を1年ずつ購入するのがおすすめな理由
リタイア後の取り崩し時や急にお金が必要になった際に、節税できるためです。
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東大バフェットさんが編み出した?裏技です。
詳しくはリンク先の4の具体的なシミュレーション以降を読むといいです。
同指数の投資信託を1年ごとに変えることで、含み益が投資信託ごとに変わります。
そして、含み益が少ないものから売却する事で、1種類に集中させていた時よりも税金が少なくなります(含み益にのみ税金がかかるので)。
全額引き出す場合は、結局同じになるような気がしますが、特に急にお金が必要になった時やセミリタイアやアーリーリタイアなどの少額の取り崩しの際には有効で、ボディブローのように効いてきそうです。
新しい概念なので、何度か読み返さないと理解できないかもしれませんので、理解できるまで何度も読み返すようにしましょう。
結局①②の結論になった理由は、コスト・積立・純資産額推移を比較した結果、コストとコストを元にした20年の積立シミュレーションでは、ニッセイ・たわら・eMAXISに大差がなかったためです。
20年で最大約6万円程度の差しかつきませんので、それよりも「純資産額」「節税」という観点の方が重要と考え、今回の結論を出しました。
次の章からはニッセイ・たわら・eMAXISのコスト・積立・純資産額推移の比較結果を見ていきます。
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2.先進国株式インデックスファンドのコスト比較結果【ニッセイ・たわら・eMAXIS】
2-1.先進国株式インデックスファンドの隠れコスト比較(ニッセイ・たわら・eMAXIS)
ニッセイ・たわら・eMAXISが設定されてからの隠れコストの推移をグラフ化しました。
ニッセイは(初期が高かったとはいえ)年々隠れコストを下げており、努力していると読み取れます。
たわらは初めから隠れコストが非常に低く、ほぼ横ばいです。
ただし、何があったのかわかりませんが、2019年はほんの少し上がってしまいました。
それでもニッセイ・eMAXISより低い水準を維持しております。
eMAXISは十分低めの隠れコスト水準を維持しているものの、ニッセイ・たわらには少し負けているのが現状です。
設定日からまだ日が浅いので、これからどこまで挽回できるか気にしていきたいですね。
非常に僅差であるものの、「たわらノーロード先進国株式」が一番隠れコストが低いと結論づけられます。
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2-2.先進国株式インデックスファンドの実質コスト比較(ニッセイ・たわら・eMAXIS)
ニッセイ・たわら・eMAXISの設定日からの実質コストの推移をグラフ化しました。
2020年は最新の信託報酬に2019年の隠れコストを足した予想値です。
予想値とはいえ、大きく外れないと考えています。
2020年の予想値は、「たわら(0.15749%)<ニッセイ(0.1633%)<eMAXIS(0.18215%)」です。
歴史を見ていきましょう。
2015年はニッセイしかなかったので、実質コストも0.5%以上と高いです。
それがライバルが増えていくに従い、低コスト化が進み2015年から2020年までで1/3以下のコストになっています。
特に2018年にeMAXISが登場時は、eMAXISの信託報酬が最低だったので、新しく純資産額が少ないにも関わらず、実質コスト最低を達成しております。
2019年は各社信託報酬を引き下げたタイミングだと思いますが、たわらだけはまだあまり反映されておらず、取り残された感じになっております。
しかし、2020年は、今までよりも拮抗することが予想されます。
ただし、もう信託報酬の引き下げ余地がほとんどないですし、隠れコストについても同様です。
よって、今後もほとんど拮抗した状態が続くでしょう。
2020年の予想実質コストを用いて、積立結果の比較を次の章で見ていきます。
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3.先進国株式インデックスファンドの積立比較結果【ニッセイ・たわら・eMAXIS】
この章では実質コストを元にシミュレーションした結果を見ていきます。
20年後に利益確定していない状態での比較結果です。
たわら(約2,225万)>ニッセイ(約2,224万)>eMAXIS(約2,219万)となっており、一番差があるたわらとeMAXISでも20年で約6万円しか差がありません。
結果には先ほど提示した実質コスト「たわら(0.15749%)<ニッセイ(0.1633%)<eMAXIS(0.18215%)」を利用しています。
現時点ではたわらが一応一番稼げるものの、経済的自由太郎としては、ほぼ変わらないと結論づけます。
ネットではeMAXIS Slim信者が多いのですが、先進国株式クラスのおいては、どれもほぼ同等、細かく見れば現時点ではeMAXIS Slimが一番悪いです。
まぁ別にeMAXIS Slim先進国株式を選ぼうとも損する訳ではないのですが、ネットを鵜呑みにするのはよくないと思います。
自分で考えてみるのが投資だけではなく、実生活においても重要なことではないでしょうか。
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4.先進国株式インデックスファンドの純資産額推移比較結果【ニッセイ・たわら・eMAXIS】
この章では純資産額の推移について見ていきます(2020年2月6日まで)。
設定日が最近にも関わらず、すごい勢いで増えているのが、eMAXISですね。
たわらをあっという間に追い抜いてしまいました。
本当に宣伝が上手いのでしょう。
新規客はほとんどeMAXISに取られているのかもしれません。
ただし、現時点でeMAXISの約2倍の純資産額があるのが、ニッセイですね。
このままのペースだとeMAXISがいずれ追い抜きそうですが、当分はニッセイが一番でしょう。
それにしても、たわらは隠れコストが優秀なのにも関わらず、伸びが悪いですね。
やはり投資信託は金融「商品」なので、宣伝が重要ということですね。
たわらは自分たちの優秀さをもっと前面に出してもいいと思います。
とはいえ、純資産額が500億もあれば、途中償還の可能性はほぼ皆無なんで、そこまで気にする必要はなさそうですけどね。
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5.先進国株式インデックスファンドの比較結果まとめ
つみたてNISAのように積立設定の変更がほんの少しめんどくさい場合には、現時点では「ニッセイ外国株式インデックスファンド」にしておくのが無難です。
数年後に純資産額1位のものが変わった場合には、1位のものに変更するのも手です。
特定口座で、少しでも節税したい人は、3種類の投資信託がほとんど変わらないことを利用し、1年ごとに買い付ける商品を変えるという方法を取るのが一番です。
期待値的には早く投資を始めれば始めるほど有利なので、先進国株式クラスに投資する予定の人は、この記事を読み終わったらすぐに、積立設定して投資を始めましょう。
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意外な気づきがあるかもしれません。
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