eMAXIS Slimシリーズのおすすめはどれ?【米国株式が一番】
2017年から投資をしている30代の経済的自由太郎(@KRHBm9tMvIlF6He)です。
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「eMAXIS Slimシリーズって結局どれをメインにすればいいの?」
「どれくらいのリターンが見込めるの?」
「コスト比較してよ」
そんなあなたのために今回はemaxis slimシリーズについて比較を行います。
コストの安いemaxis slimシリーズの投資信託選びの参考にして頂けたら幸いです。
- 1.eMAXIS Slimシリーズのおすすめ結論
- 2.eMAXIS Slimシリーズのおすすめで比較する指標
- 3.eMAXIS Slimシリーズの指標比較
- 4.eMAXIS Slimシリーズのおすすめはどれ?のまとめ
1.eMAXIS Slimシリーズのおすすめ結論
一番のおすすめは「米国株式」、次点を強いて挙げるなら「先進国株式(除く日本)」です。
「全世界株式(オール・カントリー)は1本にするのはおすすめしませんが、検討の余地あり。
「新興国株式」と「日本株式(TOPIX)」は1本にするのはありえないレベルでNG、ポートフォリオのごく一部にする分には許容というところです。
リターンを無視して、リスクを低くしたい方は「国内債券」や「バランス(8資産均等型)」を選択肢に入れてもいいかもしれません。
2.eMAXIS Slimシリーズのおすすめで比較する指標
(1)投資指標
何に連動しているかを表したものです。
各投資信託の概要がこれでわかります。
(2)過去リターン
未来のリターンはわかりませんが、過去の統計を参考にする事はできます。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」です。
ただし、eMAXIS Slimシリーズは日が浅いので、似たベンチマークの海外ETFの結果を用います。
比較するのは積立結果・年率平均リターン・リスク・シャープレシオ・最大下げ率です。
積立結果と最大下げ率に関しては、データがある「株式系」の投資信託だけのデータになります。
(3)コスト
いくらリターンがよくてもコストで持っていかれると実質資産増加は緩やかになります。
信託報酬と実質コスト(出ているもの)を比較します。
(4)純資産額
保有してても人気がないと打ち切りになったり、売りたいときに売れない状態になったりする可能性があります。
そこで、純資産額を比較します。
3.eMAXIS Slimシリーズの指標比較
3-1.eMAXIS Slimシリーズの投資指標
投資信託名と投資指標を見ればある程度わかると思います。
2点だけ細くします。
・全世界株式(3地域均等型)
日本(TOPIX)、日本を除く先進国、新興国に連動したベンチマークに1/3ずつ投資する投資信託です。
他の全世界株式より日本と新興国の割合が大きいのが特徴です。
・バランス(8資産均等型)
日本株式(TOPIX)、日本を除く先進国株式、新興国株式、日本債券、日本を除く先進国債券、新興国債券、日本リート、日本を除く先進国リートの8資産に1/8ずつ投資する投資信託です。
こちらも日本と新興国の資産が多めなのが特徴の投資信託です。
つまり、日本と新興国の成長に賭けるのをメインにしつつ、先進国も押さえておきたい人にはこの2つは検討の余地があると言えます。
各投資信託の記事は下を参照してください(書いているもののみ)
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3-2.eMAXIS Slimシリーズに連動したインデックスの過去リターン
3-2-1.eMAXIS Slimシリーズの積立投資結果
2009年から月5万円を各投資信託もしくは現金で積み立てた場合、2019年5月末次点でどの程度の資産になるかのシミュレーションです。
ここでは、eMAXIS Slimシリーズの株式クラスのベンチマークと同等の米国ETFでの比較を行なっています。
ホントはもっと長い期間にしたかったのですが、全世界株式の設定日が比較的浅いので、この結果になってしまいました。
最終的にはそれぞれ下記のようになります。
(1)全世界株式(オール・カントリー):約964万円
(2)先進国株式(除く日本):約1,014万円
(3)新興国株式:約737万円
(4)日本株式:約800万円
(5)米国株式:約1,216万円
(6)タンス預金(現金積立):約626万円
日本人の大半はタンス預金ですが、投資対象を少し間違えたとしたって(アクティブ運用だとNGだったかもしれないが)、タンス預金よりこれらのインデックスに投資をしていた方が増えていました。
調子の悪かった「日本株式」や「新興国株式」に投資していたとしてもです。
この項目では「米国株式」がNo.1でした。
「米国株式」は現金の約2倍、日本株式の約1.5倍です。
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3-2-2.eMAXIS Slimシリーズの年率平均リターン
データはmyINDEXより。
上から順番に1年、15年、30年の年率平均リターンです。
失われた30年と言われるだけあり、日本株式に投資していると年率平均リターンがマイナスという・・・
今後も低成長時代が続くでしょうから、本当におすすめできないですね・・・
30年というとITバブル崩壊やリーマンショックを含んでいますので、長期投資では米国株式がNo.1です。
たまに他のアセットクラスや国が勝つ場合があると思いますので、1年ごとに次の1年これがくる!とかわかる人は別のものに投資するのはありだと思いますよ。
ほとんどの人間はそんなことできないと思いますので、米国株式に投資しておくのがベターな選択だと思います。
関連記事|リセッションとは?意味や対策についてわかりやすく説明
3-2-3.eMAXIS Slimシリーズのリスク
リスクとは平均リターンからどれだけのブレ幅があるか(標準偏差)です。
低い方がいいです。
上から順番に1年、15年、30年のリスクです。
債券はやはりリスクが低いです。
リターンを無視してでも、リスクを下げたい場合は「日本債券」がNo.1です。
3-2-4.eMAXIS Slimシリーズのシャープレシオ
シャープレシオとはリスクあたりのリターンがどれだけあるかです。
つまり、シャープレシオが高ければローリスクハイリターン、低ければ、ハイリスクローリターンです。
上から順番に1年、15年、30年のシャープレシオです。
日本債券はリスクが非常に低いので、シャープレシオも高いです。
債券クラスを除くと、米国株式が一番効率のいい投資ができそうです。
米国株式と日本債券を組み合わせると、元本割れしにくいバランスの取れたポートフォリオになりそうです。
関連記事|投資のリスク|失敗しにくい株式比率(日本債券の場合)
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3-2-5.eMAXIS Slimシリーズの1ヶ月の最大下げ率
この10年で1ヶ月に最大どれだけ下げたかを比較したグラフです。
1,000万円投資していたら、日本では125万、新興国にいたっては184万も一ヶ月で吹っ飛ぶ事になります。
ここでも「米国株式」がNo.1です。
3-2-6.eMAXIS Slimシリーズの1年での最大下げ率
こちらは1年の最大下げ率です。
米国はクリスマス付近の暴落込みで-4.5%程度、日本は東日本大震災・民主党時代に-14.8%もの下げがありました。
ここでもNo.1は「米国株式」です。
3-3.eMAXIS Slimシリーズのコスト
3-3-1.eMAXIS Slimシリーズの信託報酬
米国株式(S&P500)の信託報酬がとても安いですね。
ライバルが増えてきたため、限界まで下がってきている可能性が高いです。
新興国株式はコントロールするのが難しいのか高めですね。
ただ、新興国株式のコストの高さが他の地域より高いのはどの投資信託・ETFでも同じような傾向です。
No.1は「米国株式(S&P500)」です。
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3-3-2.eMAXIS Slimシリーズの実質コスト
投資信託には信託報酬以外にも隠れコストが存在します。
隠れコスト含めた実質コストが上のグラフです。
2つのリートに関しては、決算がまだなので、公開されていません。
実質コスト込みだと「国内債券」がNo.1です。
リターンを考慮すると、「米国株式」が強いです。
新興国株式の隠れコストが高すぎます。
ファンドにはがんばってもらう必要があります。
3-4.eMAXIS Slimシリーズの純資産額
圧倒的に「先進国株式(除く日本)」が人気です。
日本が人気なく、米国が人気です。
日本人としては悲しい現実です・・・
そして、バランス型も高い人気を誇っています。
バランス型に投資している人は、安定志向が強いのでしょうね。
実際に株式クラスだけよりもリスクがだいぶ低くなりますしね。
投資を実施している人間はマネーリテラシーが高いので、きちんと調べた上で投資しているのですね。
このブログを読んでいるあなたは非常にマネーリテラシーが高いですから、一緒にがんばっていきましょう。
No.1は「先進国株式(除く日本)」です。
4.eMAXIS Slimシリーズのおすすめはどれ?のまとめ
今回の記事で書いたリターンを今後も出し続けることは不可能だと思いますが、傾向としては同様のものになると信じています。
ですから、増やすことをメインにしたい場合はコアの投資を「米国株式」にすべきです。
念のため分散しておきたい人は「先進国株式(除く日本)」を。
新興国の成長にかけたい人は「全世界株式(オール・カントリー)」を。
間違っても「新興国株式」や「国内株式(TOPIX)」や「全世界株式(3地域均等型)一本にすることは絶対にやめましょう。
増やすことをメインではなく、リスクを極力押さえた投資をしたい人は、「国内債券」、押さえ気味に投資したい人は「バランス(8資産均等型)」も候補に上がるでしょう。
とはいえ、未来は誰にもわからないので、今回の記事や色々調べた上で投資対象を決めるといいです。
結局投資は自己判断です。
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がんばっていきましょう。
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経済的自由太郎が投資を始めた2017年には「emaxis Slim」シリーズのような低コストな商品はなかったので、現在は非常に恵まれている環境です。
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