ETFと投資信託の違い|どちらがいいかを解説
2017年から投資している30代の経済的自由太郎です。
ETFと投資信託の違いについてご存知でしょうか?
このページではETFと投資信託の違い、どちらの方がいいかを解説していきます。
1.ETFと投資信託の簡単な説明
まず投資信託とは何かを説明します。
投資信託とは、投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用のプロであるファンドマネージャーが株式や債券などに投資・運用し、その運用の成果として生まれた利益を投資家に還元するという金融商品です。
投資信託は、運用方法の違いでパッシブ運用とアクティブ運用に大きく分かれます。
ざっくりいうと、パッシブ運用は、日経平均株価やNYダウなどの株価指数に連動して運用するもので、アクティブ運用は、株価指数を超えるパフォーマンスを目指し、ファンドマネージャーが独自にポートフォリオを組んで運用するものです。
さて、次にETFとは何かです。
略さず日本語で上場投資信託といい、日本では、「パッシブ運用した投資信託」を株のように証券取引所で売買できるようにしたものです。
米国では「アクティブ運用した投資信託」もETFになっているようです。
2.ETFと投資信託の違い
2.1.購入できる場所
ETFは証券会社、投資信託は証券会社・銀行・郵便局などです。
投資信託の方が、買える場所が多いです。
しかし、手数料や悪質な営業の事を考えるとETF・投資信託問わず、証券会社かつネットでの購入が一番です。
銀行での購入に関する記事でこのようなものがあります。
マイナス金利が続いている日本では、銀行の経営が厳しい状態が続くので、特に銀行での購入はやめておくのがいいです。
2.2.取得価格(注文方法)
ETFは取引時間中にリアルタイムな価格で購入(成行)、もしくは価格を指定して購入(指値)です。
投資信託は1日1回算出される基準価格での購入で、価格を指定する事ができません。
これが性質上の大きな違いですが、長期投資の観点からすれば、些細な事です。
これが決め手になることはないです。
2.3.売買手数料
ETFは証券会社の株売買費用に依存した金額が必要になります。
国内ETF×SBI証券で10万円分購入するとアクティブプランなら0円、スタンダードプランで99円です。
海外ETF×SBI証券で10万円分購入すると450円です。
投資信託は商品に応じた金額が必要になります。
売買手数料のかからないものもあれば、3%かかるものもあります。
少なくともパッシブ運用の商品を証券会社で購入すれば、ほとんどの商品で売買手数料がかかりません。
仮に3%かかるものを10万円分購入しようとすると3000円です。
こういうところで銀行などは稼いでいるのですね。
養分にならないように気をつけましょう。
2.4.信託報酬
信託報酬とは、運用してもらう手間賃のようなものです。
私たちが直接支払うわけではなく、商品の基準価格や株価の中に含まれています。
一般的には投資信託よりETFの方がコストが安いと言われていますが、ピンキリです。
例えば、S&P500に連動したETFと投資信託を比べてみます。
国内ETFの最安:0.0945%
海外ETFの最安:0.03%
投資信託の最安:0.088%
投資信託の価格競争が激しさを増したおかげで、国内ETFより投資信託の方が安くなりました。
海外ETFがコスト面では最安ですが、投資信託の0.088%も十分安いです。
例えば、1,000万円をETFや投資信託に投資していた場合、海外ETFは年300円、投資信託は年880円の信託報酬になります。
年換算でこの程度なので、海外ETFを購入する手間等を考えると、投資信託の方がいいと考えています。
2.5.分配金自動再投資
ETFや投資信託は株・債券・不動産の集合体みたいなものなので、それぞれ配当・利子・家賃収入などをファンドが投資先から得る事ができます。
ファンドは投資家に分配金という形でもらった金額を支払います。
この分配金を再投資する事で、資産を増やすスピードを爆発的にあげる事が可能です。
ETFでは分配金という形で受け取る事しかできず、再投資を自分で行わなければならないのに対し、投資信託は自動で再投資するか分配金という形で受け取るか選ぶ事が可能です。
資産を増やす上では投資信託の自動再投資の方がいいです。
理由は手数料や時間を節約できるためです。
もらった分配金を生活の足しにしたい人はETFもありだと思います。
2.6.最低購入金額
ETFは最小購入単位が1株で1株単位で購入します。
ですから金額はまちまちです。
S&P500指数に連動した海外ETF(VOO)で現在277ドル(=約30,000円)、国内ETF(1557)で約32,000円です。
投資信託は100円から購入ができ、1円単位で金額を指定できます。
初心者には投資信託の方が買いやすいですね。
2.7.税金優遇
日本では株式や投資信託などへの税金優遇として一般NISAやつみたてNISAがあります。
これらの制度を使うと値上がり益や配当にかかる20.315%の税金を0にしてくれます。
一般NISAではほとんど全ての株式・ETF・投資信託が購入できますが、年120万円までが非課税で、期間が5年間です。
それに対し、つみたてNISAは、政府が選んだ投資信託・ETFのみを購入できます。
年40万円までが非課税で、期間が20年間です。
政府が選んだ投資信託は、基本的に長期投資で資産形成をする上で有効だと判断されたものなので、選ばれた投資信託から購入しておけば、長期的には値上がりがほぼ間違いないものばかりです。
ただし、つみたてNISA対象のETFは日本を投資対象としたものなので、長期投資する上ではやめておいた方がいいです。
よって、つみたてNISAを利用したい人はほぼ投資信託一択で、一般NISAを使う人はETF・投資信託どちらも選べます。
3.ETFと投資信託のどちらがいいか
投資初心者は確実に「投資信託」の方がいいです。
2年前には投資信託でコストが低いものがあまりなかったのですが、1年前くらいから投資信託でいい商品が出てきました。
よって、ほとんどの場合、分配金も再投資してくれる投資信託を選んでおけばほぼ間違いないです。
投資を行なっていない初心者については、投資信託または「ロボアドバイザー」 で投資しつつ、色々学んだ結果、ある特定のセクターに投資したいだとかレバレッジがかかった金融商品が欲しいなど、どうしても投資信託にない商品がある場合に限り、ETFを利用するのがいいと思います。
そうすると自動的に海外ETFしか選択肢がないと思いますので、証券会社の口座開設は必須でしょう。
自分はSBI証券を使っています。
SBI証券での海外ETFの買い方はこちらを参照してください。
www.financial-independence001.com
住信SBIネット銀行経由でのドル転方法から解説しています。
海外ETFのオススメはこちらの記事を参照してみてください。
www.financial-independence001.com
いずれにせよまずは投資という行動を始めない限り、今後ジリ貧になるのは確実ですから、投資信託やロボアドバイザーで軽く始めつつ、勉強していきましょう。
4.まとめ
ETFと投資信託の違いについて、話しました。
投資に大きく関わる部分は、分配金を自動で再投資してくれるか、最低購入金額、つみたてNISA対象か否かです。
初心者を初め、ほとんどの人にとっては、投資信託が最適解になります。
特定のセクターやレバレッジをかけた商品・高配当商品など特殊な投資をしたい場合に限り、「海外ETF」が選択肢になるでしょう。
投資は自己責任でお願いします。
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